翻訳家によるコラム「契約書・政治経済・アート・スポーツコラム」

高橋翻訳事務所

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2010/07/26
改正臓器移植法について

契約書翻訳、経済翻訳、政治翻訳、スポーツ翻訳担当の佐々木です。

今回のテーマは改正臓器移植法(Revised Organ Transplant Law)がテーマです。

改正臓器移植法が7月17日から全面施行となりました。臓器移植法は1997年に施行されましたが、本人が意思表示カード(organ donor card)などの書面で提供の意向を示すことが大前提で、家族が反対すれば移植はできませんでした。また、意思表示が可能なのは15才以上で、乳幼児間の臓器移植も認められないなど、厳しい条件が移植の高い壁となっていました。

今回の改正により、本人の意思が不明な場合は家族が承諾をすれば臓器の提供を認め、乳幼児間の移植も可能となります。今後は運転免許証(driver's license)の裏面に臓器提供意思の記入欄が設けられ、意思表示カードもコンビニエンスストア(convenience store)などで配布される予定です。

子どもの脳死(brain death)判定は特に厳密に行う必要があるため、厚生労働省(Ministry of Health, Labour and Welfare)は子どもの脳死判定や虐待可能性の判断について指針をまとめています。死生観(view of life and death)は人それぞれで異なるため、臓器提供については賛否両論(pros and cons)ありますが、事前に家庭内などで話し合い、自分の意思を明確にしておくことが大切です。


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